2017年5月29日

季節の変わり目で、日中は汗ばみ、日が暮れるとまだ寒い日々。
入浴時に身体を洗う時はボディーソープでふくらはぎや腕を揉むようにほぐし、ぬるめのお湯でゆっくり身体を温めると、良く眠れるらしいですよ。
さて本日は浴室に潜む汚れの正体についてブログを書きたいと思います。
私共プロの間でも、浴室のクリーニングというのは他の箇所より大変で、難しいものだと言われております。
その理由は汚れの種類が多いからです。
カビ、石鹸カス、湯垢、黒ずみ、ヌメリ、エフロ、スケールなど。
汚れによって必要な洗剤や道具が違ってきます。
アルカリ性の洗剤が有効な汚れ、酸性洗剤が有効な汚れ、塩素系漂白剤が有効な汚れ、削らないと落ちない汚れなど。
経験が少ないうちは間違ったアプローチをしてしまう為、同じ箇所を何度もトライしてしまい時間がかかったりします。
ここでは浴室3大汚れと呼ばれる①カビ、②石鹸カス、③スケールをピックアップしていきたいと思います。
①浴室のカビの正体とは学術名クラドスポリウムと呼ばれており、いわゆる黒カビです。
他にもキッチンや洗面所、結露した窓のサッシ、エアコン内部などにも繁殖している場合があります。
真菌類に属する微生物の一種で、胞子は浮遊し繁殖の条件の良い場所に付着したカビ胞子は外部の有機物を吸収し成長、また別の胞子を実らせて増殖という流れでどんどん増えていきます
従属栄養生物と言われており、繁殖の有無は完全に環境に依存します。
ですので繁殖しない環境作りが大切です。
温度、湿度、栄養がカビの発生要因として主に挙げられます。
*温度は20度〜30度ぐらいが最も繁殖しやすい温度といわれております。
しかし0度〜50度までが活動可能範囲といわれており、冷蔵庫の中でも条件が整えば繁殖します。
温度のコントロールで予防する事は難しいでしょう。
*湿度は70%以上が最も増殖するといわれておりますが、湿度より付着する材質に含まれている水分量が重要となってきます
部屋の湿度が低くてもタイルの目地、壁面のパッキン、いわゆる建材等に常に水分がある状態だと、高湿度の条件を満たす事となります。
換気を良くして水分の付着を出来るだけ避ける事が重要です。
栄養はホコリや繊維など何でも栄養源になるといわれております。特にタンパク質や炭水化物、脂質などを好みますので、髪の毛や人の皮脂、石鹸カスは絶好の栄養分です。
従って、汚れの除去はカビの発生源の除去と同意義だとも言える訳です。
上記を踏まえた上で除去法と予防法を考えていきましょう。
除去法
浴室は高温多湿の上に密閉されている為に特にカビの発生しやすい環境となっています。
そしてホコリや石鹸カス、人の皮脂など栄養分も豊富で、それらが付着しやすい低い部分やタイルの目地は特にカビが生えやすくなります。
生物なので水をかけてブラシやスポンジで擦るだけでは除去出来ません。また中性洗剤も効果は薄いです。
殺菌する事が重要なのでカビ取り剤などの漂白剤を含む洗剤、次亜塩素酸ナトリウムが含まれている製品が効果的でしょう。
カビ取り剤は塩素系の強アルカリ性の物が多いので、換気を忘れず、皮膚や目を守る為にメガネや手袋などを着用して使用する事をお勧めします。
また裏面の注意書きは必ずお読みになり、酸性の洗剤と混ぜないように、天然の大理石ではご使用にならないように注意して下さい。
根強いカビにはブラシなどでカビ取り剤を塗布後、ラップして1時間ほど放置するという方法が効果的です。
予防法
*カビ自身が胞子を飛ばして増殖するので、発生したカビは放置せず除去する。
*栄養源を絶つ為に埃や石鹸カス、皮脂や髪の毛などを残さないようにする。こまめに清掃する。
*浴室乾燥機で乾燥させる。乾燥機が無い場合は換気をしっかりし、入浴時以外は扉を開けるようにし密閉しない。
*浴槽のフタやスノコは水分が付着したままになりやすく、カビが生えやすいので入浴後は立てて置いたり風通しの良い状態にしておく。
②石鹸カスの正体
石鹸は限りなく中性に近いです。
主にヤシ油や牛脂、オリーブ油や馬油などの天然油脂成分と、脂肪酸塩などのアルカリ性界面活性剤で出来ていて、水だけで落ちにくい身体の汚れを落とします。
石鹸カスとは石鹸成分が物質と反応し、界面活性力(洗浄力)を失った成分へと変化したものを言います。
大別して2点
・分かり易いのが、石鹸やボディーソープで身体を擦った後にタオルをすすぐとカスのようなものが出てきます。皮脂と結びついて界面活性力を失った石鹸カスです。
・もう1点。石鹸は水道水に含まれる硬度成分(カルシウムとマグネシウムイオン)と封鎖反応し親水性を失い、水に溶けない石鹸(金属石鹸)と呼ばれる状態となります。脂肪酸の親油性も低下し界面活性力も失います。
1点目の石鹸カスは主成分が皮脂なので、油汚れを分解するアルカリ性の洗剤が効果的です。
2点目の金属石鹸は、脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムという物質です。
金属系の汚れなので落とし方は③のスケールの項目と同じです。
③スケール(水垢)とは、蒸発した水道水のミネラル分が残り堆積したもので、正体は石灰石、いわゆる炭酸カルシウムです。
蛇口まわり付け根の水垢をご覧下さい。
私共のスケールに対する薬剤は酸性で、主成分はクエン酸です。
スケールに薬剤をかけるとシュワシュワと泡の様なものが出ます。
蛇口まわり付け根の水垢が薬剤に反応しております。
炭酸カルシウムとクエン酸の反応式は3CaCo3+2C6H8O7→Ca3(C6H5O7)2+3H2Co3
※CaCo3は炭酸カルシウム
※C6H8O7はクエン酸
※Ca3(C6H5O7)2はクエン酸カルシウム
※H2Co3は炭酸。
クエン酸カルシウムは炭酸カルシウムより溶解度が高いのでスケールが溶け始めます。
同時に炭酸が生成されます。
これが泡の正体です。
炭酸はさらに水と二酸化炭素に分解します。
白い水垢汚れが溶け落ちる瞬間です。
金属系の汚れなので溶解し始めたら、クリームクレンザーなどで削り洗いすると効果的です。その際は必ず素材を確認し、クレンザーで傷つかない素材である事を確かめてから行うように注意して下さい。
ここまで汚れの種類と対策をお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。
市販の洗剤では、普通の浴室用洗剤とカビ取り用洗剤を用意しましょう。
スケールなど金属系の汚れに対する洗剤は一般的には市販されておりません。
どうしても欲しい方はネット通販などで手に入りますが、素人の方が酸性洗剤や塩素系洗剤などを同じ箇所で使用するのはお勧め出来ません。
混じり合うと毒ガスが出て重大な事故に繋がりますし、酸性洗剤は爪を溶かすほど強力なものが多いです。
白く結晶化したような水垢や蛇口まわり、鏡のウロコ汚れなどは素人の方では一般的には難しいでしょう。
お困りの方はぜひ私共にご用命下さい。
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