2018年3月10日

1.はじめに

春寒ゆるみ、一雨ごとに春の訪れを感じる昨今、皆々様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

やや恭しい書きだしになってしまいましたが、暖かい日も増え、いよいよ2018年も春を迎えようとしている今、そろそろ”やつら“が現れ始める時期でもあります。

その”やつら”とは、そう、「カビ」です。

カビは温度20℃、湿度65%以上の環境を最も好むと言われています。寒く乾燥している冬の間は活動も穏やかですが、春の陽気がしばらく続くと、いきなり本領を発揮してきます。温度・湿度ともに繁殖に必要な条件が整うと、すぐさま胞子を飛ばし始め、気づけばお風呂、キッチン、部屋干しの洗濯物など、室内のあらゆる場所に生息域を拡大していた、なんてこともよくありますよね。

しかもこのカビが飛ばす「胞子」は、人体に害を及ぼすという研究結果が出ているなど、あらゆる意味で危険なカビ。今のうちに防カビ対策をしっかりと学習して、カビの発生を早い段階で阻止しましょう。

今回の記事では、「カビとはなにか?」と、「カビを落とすのに有効な洗剤および道具」、「カビ落としに役立つテクニック」をご紹介したいと思います。

2.カビとは

カビとは、菌類の状態の一部を指す言葉です。通常、カビを形成するクロカビ菌やコウジカビ菌は、単体では目に見えないほど小さな姿をしています。

このカビ菌は湿気が多く、また人の皮脂や髪の毛などのエサが豊富な場所を好み、これらの場所に付着すると、成長を始めます。具体的には「胞子」と呼ばれる細胞を空気中に放ち、この胞子が別の場所に付着することで、徐々に生息域を拡大していきます。また、自身も細胞分裂を繰り返し、どんどん大きくなっていきます。

これらが極限まで成長し、目視で観測できるようになった状態を我々は「カビ」と呼んでいます

 

自然界に存在するカビには様々な種類がありますが、お風呂場やキッチン等、一般家庭の水まわりに発生するカビは「クロカビ」、「アオカビ」、「コウジカビ」の3種類がほとんどです。

クロカビは家庭内で最も多く見かけるカビで、名前の通り黒い色をしています。繁殖力がすさまじく、短時間で急速に成長するという特徴があります。クロカビはその成長の速さもそうですが、除去したあとも下地に色を残すなど、放置すると様々なトラブルの原因となる厄介な種類のカビです。

アオカビは、湿った木材などを好むカビで、浴室やキッチンなどの水回りよりは室内に発生することの多い種類です。古い家屋などで感じる独特の「カビ臭さ」はこのカビが原因です。不快なニオイを放つカビですが、ブルーチーズの原料になったり、ペニシリンという抗生物質を生成するなど、人類にとって有益な面もあるカビです。

コウジカビはクロカビ同様水まわりを好むカビで、ピンクおよび赤色をしています。「カビ」という名を冠していますが、厳密にいうとカビというジャンルからは外れるそうです。コウジカビが発生した場所は、クロカビにとっても住みやすい環境になっておりますので、コウジカビもクロカビ同様こまめに撃退しておきたいカビです。

3.カビの落とし方

カビ汚れを綺麗にするには、カビ菌の息の根を止め、周囲を十分に殺菌する必要があります。クロカビなどは発生した部分の下地に色を残す場合がありますので、殺菌+漂白効果のある「塩素洗剤」を使用することをおススメします。

塩素洗剤とは、いわゆる「カビ◯◯」などの名目で売られている洗剤です。塩素は非常に高い殺菌作用を持っており、カビ菌だけでなくレジオネラ菌やブドウ球菌などの細菌の殺菌にも効果があります。独特の鼻を衝く臭気があり、衣服などに付着するとその部分の色も漂白されてしまうため、慎重に取り扱いましょう

塩素洗剤はホームセンターや薬局などで売られています。ジョンソン株式会社の「カビキラー」花王の「ハイター」シリーズが有名です。浴室や台所のカビ落としに使うには、スプレーボトルに入っているタイプが使い勝手も良くおススメです。

その他、ハンドブラシ、メラミンスポンジ、雑巾なども用意しましょう。

3-1.カビの落とし方実践編

排水口などにカビが大量に生えている場合は、まずメラミンスポンジやブラシを使って目立ったカビを落とします。

浴室の排水口は蓋、髪の毛などのゴミを受け止めるヘアキャッチャー、排水を一度プールする受け皿、配管内の水が逆流しないようにするトラップなどに分解できますので分解しておきましょう。

キッチン排水口も蓋、蓋ゴム、キャッチャー、トラップと分解できますので、外せる部分はすべて外しておくと後の作業が楽になります。

 

続いて、洗剤を散布していきます。洗剤をかける際は「ちょっと多いかな?」くらいの量を使用するのがベストです。洗剤は乾いてしまうと効果がなくなるため、なるべく多めの量を使うことで洗剤が乾燥したり流れてしまうのを防ぎます。ただし、塩素洗剤のにおいをかぎ続けると体調が悪くなったりしますので、他の洗剤に比べて少し慎重に量を出すようにしましょう。また、換気は必ず行ってください。

 

洗剤をかけたら、ブラシで全体に伸ばしていきます。ただ洗剤をかけるだけでは端から流れてしまいますので、なるべく長い時間滞留するようブラシでしっかり泡立てましょう。人工大理石などの場合、ブラシで擦り込む作業をしておくと、内部まで洗剤が浸透し、仕上がりが良くなります。

排水口のパーツなども、洗剤をかけたらしっかりブラシをかけ、汚れと反応させます。

お風呂の壁面など範囲の広い場所は、洗剤をかけながらメラミンスポンジで伸ばしていきます。その際、少し力を込めながら擦ってあげると、表面の汚れ落としも一緒にできますので、汚れのより深い部分まで洗剤が浸透します

終わったら、しばらく放置したのちしっかりと流水で洗い流します。塩素は人体にも有害ですので、しっかりと流しきるようにしましょう。

 

しつこい汚れにはつけおきが必要になります。洗剤の塗布が終わったら、5~10分ほど放置しておきましょう。その間に洗剤が乾いてしまわないよう、少し多めに洗剤を塗布しておきます。

壁面などの洗剤が流れてしまいやすい箇所は、洗剤をかけた上からサランラップやキッチンペーパーなどをかぶせ、気密性を確保してあげると、長時間のつけおきが可能になります。

汚れの具合に応じて、最大で20分ほどつけおきしてあげましょう。

つけおきが終わったら、しっかりと流水で洗い流しましょう。

3-2.注意点

塩素洗剤は高い殺菌効果を持っていますが、同時に人体にとっても危険な洗剤です。空気の閉じこもった場所で長時間塩素のにおいをかぎ続けると、鼻や目の粘膜に異常をきたしたり気分が悪くなることがありますので、必ず換気は行ってください。浴室やキッチンに窓がある場合は窓を開け、換気扇もつけるようにしましょう。

塩素洗剤は皮膚を溶かすことがあります。必ずゴム手袋を着用し、不安な方はゴーグルをかける、マスクをするなどして対策しましょう。

塩素洗剤には漂白効果があります。塩素洗剤のついた手で衣類などに触れると、触れたところの色が抜けてしまうことがありますので、お掃除後の洗剤は十分に流すようにしましょう。ゴム手袋やブラシ、浴室ならバスブーツの底などに洗剤が残っていることがありますので、これらをしっかり流水で流すようにしましょう。

塩素洗剤と水垢落としに使う「酸性洗剤」とが混じり合うと、「塩素ガス」という毒ガスが発生します。この毒ガスは非常に危険で、吸い込んだ瞬間めまいがするほど強烈です。もちろん長時間吸入すると意識を失い、最悪の場合死に至ります。これらの洗剤が混ざり合うことのないよう、保管および使用は別々にするようにしましょう。洗剤ボトルによく書かれている「まぜるな危険」は、主にこの塩素洗剤と酸性洗剤とが混ざることの危険性を指しています。

 

その他、洗剤ボトルの注意書きをよく読み、用法・用量を守って正しく使用しましょう。

4.まとめ

・カビは菌類の一形態。胞子を飛ばし、生息域を拡大する

・家庭内に発生するカビは主に「クロカビ」、「アオカビ」、「コウジカビ」の3種類

・カビは漂白と殺菌が必要。有効な洗剤は「塩素洗剤」

・洗剤はかけるだけでは効果が薄い。ブラシやスポンジでしっかり泡立てる

・塩素洗剤は人体にも危険。使う際は換気を十分に行い、ゴム手袋などを必ず着用する。洗剤ボトルの注意書きもしっかりと読み、実践する

いかがでしたでしょうか?春の訪れを感じる昨今ですが、暖かくなってくるとカビの活動も始まります。

早め早めのお掃除で、カビが繁殖しにくい環境を作ってあげましょう!

それではまた次回!

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